騙りに優しいブログ

人狼ゲーム(12A猫配役)や将棋で思ったことを書くだけのブログ。更新頻度はかなり適当。

2023/3/31 Nulさん戦

約1ヵ月程前、Nulさん(ウォーズ初段)と対局しました。

その時の棋譜見返しです。

 

Nulさんは普段から仲良くさせてもらっている方で、KytesがTwitterでたまに呟いている『某確定狼』その人です。

主に12A猫をフィールドにしており、人狼がめちゃくちゃ強くて狼の勝率6割を超える強者です(ちなみにKytesは勝率4割)

また、先日私が主催した『最強12A猫決定戦』でも運営として頑張ってくださりました。*1

将棋や人狼においての立ち回りについてはもちろん、人格についても尊敬しており目標にしている方です。果たして、そんな強敵相手にKytesは勝つことはできるのか!?(ちな角落ち)

 

※今回は上手(Nulさん)が△、下手(Kytes)が▲で表記します。

 

第1局

手番:下手(角落ち)

戦型:相掛かり

結果:勝ち

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序盤
お互いが飛車先の歩を突き合って相掛かりの進行になりました。
角落ちはNulさん曰く攻撃力不足を感じる&上手から攻め手を作れないとのことで大変らしいです。
ちなみに下手目線から見ると攻撃力は確かに低い一方で、角を標的に狙うことができないので割と攻めという観点においては大変だったりします。
今回の作戦ですが上手は飛車先を抑えるためにどうしても金銀を2筋に集める必要があるのでそこを壁にしつつひねり飛車で行けば有利に戦えるのではと思いひねり飛車にすることにしました。
ですが、▲7五歩に対して△7二金が機敏で石田流は許さんぞと。
ここで上手の右金を保留した効果が出てきました。
ひねり飛車にしたかったのですが、回った瞬間に飛車が取られてしまいそうなので結局飛車は動かさず中住まいで玉を固めることにしましたが、△7五金と歩をただで取られてしまいました。
この時点で作戦負け。
ウォーズでも相掛かりの2六飛型はたまーに指すのですが、右銀を前線に出しにくいので飛車の横利きがあることを指し引いても使いこなすの難しいなと思いました。

中盤
何とか駒交換に持ち込もうと▲1七桂と跳ねて端攻めから桂香あたりの持ち駒を加えてどうにかしようかとしました。
が、▲1五歩、△同歩、▲2五桂、△2四歩が冷静でまさしく「桂の高跳び歩の餌食」状態に。
▲2五桂の所を代わって▲1三歩でも恐らく△1四香と逃げられて不利だと思います。
本当にNulさんの端の受け止め方は本将棋でも参考になりますね(やられてる方である)

某巨人に桂馬を食われてなんの成果も得られませんでしたー!と叫びたい気持ちを抑えて対局していたら、
39手目△1三香。

あれ?7五に金落ちてるけどいいのかな?

▲7五飛

と無理矢理気味な端攻めの結果、まさかの金桂交換になりました。
どんな形であれ駒損が回復したのでまだ何とかなるかなと希望が見えました。

そんな中41手目の△6四銀。恐らく前線に出ているこちらの飛車を抑え込みにいった手です。
その後も▲2五飛、△2四歩と引き付けてからの△2三銀。
どうやら銀を前線に押し出して大駒の圧迫を狙う作戦に切り替えたなと認識しました。
Nulさんの抑え込みにいつも痛い目にあってるのでこちらとしては、抑え込まれないようにしつつ大駒での成り込みを狙う方針でいくことにしました。

 

終盤

64手目の▲1二歩は遅そうに見えるのですが、金銀にぶつけて飛車を成り込む狙いでした。 ですがすかさず飛車を追い返す△2四歩。 この辺りは本当に流石の危険察知能力です。 93手目の△7四香で飛車角の田楽指しになりつつも、▲4五飛、△同銀、▲4三金と角筋を生かしつつこちらの攻めが繋がるようになりました。 104手目の▲8六角は指せた自分をほめてあげたい手です。△同飛と飛車角交換は次に▲7六桂や、▲4四飛が強烈で上手は収拾がつかず、△7五香も▲7六桂で攻めが繋がります。この手で勝ちになったと思いました。 本譜では、△同飛、▲同歩、△7八香成、▲7六桂となり下手のKytesの勝ちとなりました。

 

感想戦

Nulさん曰く39手目の△1三香は手順前後によるうっかりだったらしく、△8六歩、▲同歩、△7六金、▲8八角、△1三香と進行する予定だったのが、手順前後で先にやってしまったとのことです。

とはいえ、端攻めは完全に受けとめられる形になっていたのでNulさんのうっかりがなければ完全に負けだった対局だったと思います。

 

 

 

 

第2局

手番:下手(角落ち)

戦型:四間飛車

結果:負け

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序盤

前回は居飛車だったので今回は施行を変えて以前から使っていた四間飛車にしました。Nulさんは角落ちでも平然と穴熊囲いする方なので、8手目に▲1六歩、14手目に▲4六歩と早めに端歩と角筋の歩を突いて穴熊を牽制に行きました。結果、下手の美濃囲いvs上手の木村美濃(玉が囲いに入っていない)という形になりました。27手目に△7二金と金が上がってきたことに不安を覚えつつも、34手目に▲5五歩と天王山を奪いにいく歩の突き捨てから戦いの火ぶたが切って落とされました。

 

中盤

△同歩、▲同銀と威勢よく5筋の歩の交換をしたはいいものの、ここは局面を落ち着かせる意味でも▲6六銀と戻すのが正解でした。
実は指している時、6四地点の駒の利きをうっかりしていて、こちらの銀を捌かせる狙いで▲6四歩としたものの、当然の如く△同歩とされて手が無いことに気がついたものの後の祭り。
結局▲6六銀としたものの一歩損した挙句、銀の退却を余儀なくされました。
ちなみに私はこの盤面を見返してみて「何がしたかったのこの人・・・」って思ってました(お前のことだ)

軌道修正で飛車を▲7八飛と振り直したものの、ここで△7三桂がやはり上手くここの局面での切り返しが分かりませんでした。本譜では△6五歩に対して、▲5七銀とじっと引いてチャンスをじっと待つ方針にしましたが、待ってましたと言わんばかりに△6四銀と出られて完全に抑え込まれました。ここは無理矢理でも▲7五歩、△6六歩、▲7四銀、△6七銀、▲7三歩成と大駒を犠牲に攻め合いを目指した方がまだ紛れがあったのかなと思いました。

 

終盤

▲9五歩は金駒のない場所から端攻めを狙った手ですが、上手の玉は4筋にいるため全く響かないのがキツイです。対照的に上手は中央に展開して気持ちよく攻めてきて指している最中に「勘弁してくれぇ~」と泣き言を漏らしておりました。59手目以降からは上手の攻めを遅らせる手段すら浮かばず負けを悟りながら指してました。

そして、89手目の△5二歩を見てこの人は幼女の皮を被った鬼だと悟りました(別にNulさんは悪くありません)。そしてそのまま攻め潰され102手で投了に追い込まれました。

 

感想戦

ちなみに最後ですが、93手目の△3九銀で「これ即詰みするのか・・・」て意気消沈しながら指していましたが、実際は95手目の△4八金を▲2八玉と逃げていれば詰まなかったので途中で諦めたような指し手になってしまいました。ここは感想戦でNulさんにも「Kytesさん諦めないで」と指摘されたので、常に百折不撓の気持ちを持って今後は指していこうと思いました。

 

 

 

感想

今回のVSは1勝1敗でした。

とはいえ、1勝に関してはNulさんの大ポカで拾った勝ちなので実質2連敗でした。

Nulさんと対局して思うのが彼(彼女?)の指し回しはとにかく辛い。

駒得を重視し着実にじわじわリードを広げるタイプでプロ棋士で例えるなら丸山先生っぽさを感じます。

人狼でもそうですが、論理で立ち回るタイプでザ・居飛車ってタイプ。

定跡も私よりもずっと詳しくてなんでこの人が初段なんだろうって思ってますが、本人曰く「上には上がいる」とのことらしいです。

私も初段はまだまだ遠いかなって思いつつも、せめて今年中に1級に到達できるように今後も精進していこうと思います。

 

そして、

 

ブログ遅れてしまい申し訳ありませんでしたぁぁぁぁ!OTL

 

 

 

 

 

 

*1:めっちゃ迷惑かけました。本当にありがとうございました