騙りに優しいブログ

人狼ゲーム(12A猫配役)や将棋で思ったことを書くだけのブログ。更新頻度はかなり適当。

2023/04/11 将棋ウォーズ

2023年4月11日の棋譜見返しです。

第8期叡王戦第1局の棋譜を見ましたが、藤井叡王の抑え込みの強さが際立った1局でしたね。

 

今日ピックアップする対局は第3局目です。

 

手番:後手

戦型:四間飛車穴熊vs居飛車穴熊

結果:負け

shogiwars.heroz.jp

序盤

こちらが飛車先の位を取るのを待たず▲7七角と早めに上がる四間飛車の対抗系となりました。早めに▲7七角とされると向かい飛車にされた時に当たりになってしまうので、相手が飛車を振るのを待ってからじゃないと、飛車先の歩が突けないタイプの私は結構気になったりします。相手の左銀に警戒しつつ、相手から穴熊への妨害が無いことを不気味に思いつつも穴熊に組んでいたら31手目に▲6五歩と飛車先を伸ばされて困ることになりました。こちらとしてはてっきり左銀が最初に上がってくるものだと思っていたので、4四に銀の配置が遅れてしまい角交換を強要される展開になりました。ここでの角交換は▲7一角と配置されると角が咎められないので序盤から失敗してしまったなぁと思いました。

 

 

中盤

仕方なく飛車を5筋に回して銀を保護しつつ5筋から突破を目指すことに。幸いにも相手に金駒がなかったので飛車がいじめられることもなく何とか標的になっていた右銀も▲4四銀と腰掛けることによってヒモを付けることが出来ました。42手目の△9四歩は将来的に右桂の活用を目指した手です。この辺りはどのように指しても良くなる手というものが見えなくて相手からの攻めを待つことになりました。45手目、相手が▲7五銀と上がったタイミングですかさず△5六歩と突いたのは良い判断でした。これによって▲6四銀を強要させて相手の飛車先を止めつつ、竜の成りこみに成功しました。この時点では作戦負けから、それなりに戦える勝負系になったのかなと思ってました。

 

 

終盤

攻め駒が足りないのでこちら2手かけて桂香を回収、それを代償に相手は飛車を成り込みを狙いにいき攻め合い模様になりました。△7四角は相手に△6一飛成を強要させて△3五桂馬の両方の狙いを定める手で好感触だったと思います。が、ここから崩れました。61手目の▲4四角成。この手に怯みました。慌てて私は△2七桂不成としましたがこれが敗着になりました。確かに王手で先着しつつ、△4九竜から金2枚をボロボロ取れるのですが、それ以上に▲3三馬と食いちぎられて△同桂とパンツを脱がされて穴熊が弱体化することの方が痛かったです。更に手順で▲2七銀と2七地点に銀が配置されたことによってこちらからの攻めのとっかかりが無くなってしまいました。更に▲3九金で竜を逃げなかったのもダメでした。本譜では攻めが途切れないように△5七角成としましたが、パンツを脱がされた穴熊に二枚飛車で襲い掛かられる形になってしまい収集がつかなくなってしまいました。本譜ではこちらは攻めの手がかりを作れないままそのまま押し切られる形となり敗北致しました。

敗着は間違いなく62手目の△2七桂不成ですが代わって何を指すのが正解だったのか。それは間違いなく△同歩でした。馬を冷静に取れば穴熊が弱体化することもなかったですし、仮に▲3八銀と埋められても△2四香と冷静に足し算の攻めをしていれば△2七香成から穴熊を崩すことができていました。

 

 

本譜は1手1手落ち着いて考えることの大切さを痛感しました。

 

今日の成績は2勝1敗でした。本譜で勝てば3連勝だったのでちょっと悔しかったです。